差別化戦略を明確に!店舗開業に役立つポジショニングマップの活用法
競合がひしめく各業界で自社のビジネスがどのような立ち位置にあるのかを把握することは簡単ではありません。どのように競争力を持ち、差別化を図るかを考えることは、開業予定の多くの方にとって大きな課題です。
この記事では、ポジショニングマップというフレームワークを活用し、市場の中で自社の製品やサービスがどの位置にあるのかを視覚的に把握する方法について紹介します。競合との差別化や優位なポジションを築くための戦略、そしてブルーオーシャンを見つけるヒントについてまとめています。
ポジショニングマップが店舗開業時に役立つ理由
ポジショニングマップは、多くの場合、2つの軸(「価格」と「品質」など)を設定し、その上で自社と競合他社の市場での位置を比較します。新たに店舗を開業する際や新規事業を起こす際に、自社の製品やサービスが市場の中でどの位置にあるのかを理解するのに非常に役立つフレームワークです。ポジショニングマップを使うことで、市場の中での自社の立ち位置を視覚的に把握し、競合他社との差別化や優位な立ち位置に立つ方法を見つけるのに役立ちます。
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なぜポジショニングマップが役立つのか?
1.市場での立ち位置の明確化
ポジショニングマップを作成することで、自社の製品やサービスが市場の中でどの位置にあるのかを視覚的に把握できます。たとえば、自分のビジネスが「高価格・高品質」なのか「低価格・高品質」なのか、または中途半端になってしまっているのか、、、。これにより、自社の強みや弱みが明確になり、どの部分で優位なポジションが築けそうかが見えてきます。たとえば、他の競合が価格を下げている中で、価格は下げずに品質の高さアピールすることで強みにできるかもしれません。
2.差別化戦略の策定
ポジショニングマップを使うことで、競合他社と自社の特徴ごとの違いがわかりやすくなります。これは、どのポイントで差別化出来そうかを考える際に非常に役立ちます。たとえば価格や性能で差が付きにくい業界の場合、原材料や接客サービスなど価格に頼らない強みを押し出すことで他社との差別化が図れるかもしれません。
3.ブルーオーシャンの発見
ポジショニングマップを作成する過程で、市場において誰も手をつけていない領域を見つけることも出来るかもしれません。この領域は競争が少ないため、新しい市場を開拓する絶好のチャンスになり得ます。これを「ブルーオーシャン」と呼び、競合が少ない特定のニッチ市場に焦点を当てることが出来るため、価格競争を避けつつ、独自の価値を提供できる可能性が高まります。ただほとんどの業界はレッドオーシャン化しているので、必ずしも見つけられる訳ではありません。
ポジショニングマップの活用例:新しいヘアサロンの開業
たとえば、新しいヘアサロンを開業する場合を考えてみましょう。
1.市場調査とマッピング
まず、同じエリアの他のヘアサロンが提供しているサービスや価格帯を調査し、それを基にポジショニングマップを作成します。この例ではマップの軸として、「価格」と「サービスの質」を設定します。その結果、多くのサロンが「低価格・標準的な質」の位置に集中していることがわかったとします。
2.差別化戦略の立案
次に、このマップを基にして、自社のサロンを「高価格・高品質」のポジションに立つことを目指して「実現可能か、ニーズがあるのか」を考えます。たとえば、特別なトリートメントを提供したり、高級感のある内装にしたり、個別のカスタマーケアを提供することで、他のサロンとは一線を画すことができるかもしれません。もしこれが実現出来そうであれば、低価格にしなくても質の高さを重視する顧客層をターゲットにすることができるかもしれません。
3.ブルーオーシャンの発見
また、ポジショニングマップを通じて競合が少ない領域を見つけた場合、その領域や分野に焦点を当てることで、新しい顧客層をターゲットにすることも可能です。たとえば、特定のヘアスタイルに特化したサービスを提供するなど、他のサロンがまだ手を付けていない分野で市場を開拓することも検討できます。
まとめ
このように、ポジショニングマップをうまく活用することで、自社のビジネスが市場の中でどのような位置にあるのかを理解し、効果的な差別化戦略や新市場の開拓戦略を見つける事ができます。店舗開業時にこのフレームワークを使用することで、市場調査を意識的にしながら、他の競合店と差別化が図れるかもしれません。是非、うまく活用して事業を軌道に乗せて下さい!!Tsukaten.では一緒にポジショニングマップを作るお手伝いもしているので、福岡で開業予定の方はお気軽にご連絡ください♪