文章の構成方法3【執筆(初稿)】
初めの原稿、「初稿」を作成していきます。
文章の書き方に特に決まりはありませんが、1.で決めた目的・対象を意識して、書いていきましょう。
また、2.で決めた文字数を守ることも大事です。
文字数を考えながら書いていく、というのも良いですし、文字数を気にせず書き、書き上がったものを添削し、文字数を減らしていく、という手法でももちろん問題ありません。書き方は、人によって様々ですので自分のやりやすい方法で書いていきましょう。
また「見やすい記事の作り方」としては、各企画ごとに前文を入れると、話が入って来やすく、読む方もストレスなく読むことができます。
前文とは、簡単にいうとその企画の説明、前置きのようなものです。
例えば、『好きな本の紹介!』という企画を書くとします。 その前文を例として挙げてみます。
「今まで読んだ本の中で一番思い出に残っている本は何ですか?
パッと思いつく人、今までどんな本を読んだのかあまり思い出せない人、様々いるかと思います。
今や、電子書籍も主流となりつつあり、本は、より身近で手軽に楽しめる存在となっているため、皆さんも本と触れ合う機会が増えているのではないでしょうか。
単に娯楽としても楽しめる本ですが、読書をすることで、知識が増えたり、想像力が養われたり、様々な効果が得られるものでもあります。
今回は、そんな素敵な体験をさせてくれる本との出会いを、みなさんにも提供したいと思い、私の心に残る本をいくつか紹介していきます!」
上記前文は、よくある、問いかけ形式のものです。
はじめに、読み手に問いかける文章から始めることで、読み手が自分の経験を振り返りながら読む、という効果が得られる技法となっています。
そして、その後に今回取り上げるテーマの「本」についての記述があります。 本がもたらす効果、そして、それを踏まえなぜ今回このようなテーマで記事を作成していくのか、という理由を述べ、本題への導入を促します。
上記に挙げた例は、一般的且つ簡単な前文です。もちろん、これに倣わない文でも問題ありません。
前文に限らず、文章を書く際は、「読み手を意識した文章作り」を意識して下さい。
文章構成や言葉選びを変えるだけでも相手への伝わりやすさは変わってきます。そのため、文章が完成し、提出する前に、何度も読み返しましょう。
(目で確認するだけでなく声に出して読むことで、句読点をつける位置もわかりやすくなるので、オススメです。)
また、文章中に載せたい写真・画像の用意もしておきましょう。この文章の近くにこの写真を配置したい、など決まっていればこちらも記載し、文章と一緒に提出しましょう。
※企画によって担当者が異なる場合、最後のページでもいいので、誰がその記事を書いたのかを記載するのが、一般的です。いわゆるクレジットみたいなものですね。
担当者の記載も忘れずにしておきましょう。 そして、執筆の際に注意してほしいのが、引用文です。
本やインターネットから引用をする際は、引用元の明記が必要となります。 これを忘れてしまうと、著作権の侵害となってしまいますので、注意しましょう。
また、引用元が不確かな場合は、その情報が確かなものである、とは言い切れません。そのため、引用する際は、引用元がしっかりと明記されている確かな情報を使うようにしましょう。(情報が古い場合もありますので、引用する際は、新しい情報かどうかの確認をするもありますのでこちらも注意しましょう。)
文章の構成方法4【校正(初校)】
記事が書き終わったら、次は、校正作業です。
「校正」というのは、いわゆる「添削」のことです。
誤字脱字や、改行箇所、文章校正、言い回し、写真の配置、デザイン等、訂正を加えていく作業になります。
複数人で進めていく場合、原稿を持ち寄り、(その際、数部コピーをしておくとスムーズに作業が進みます)それぞれの原稿を読んで、原稿に直接訂正を加えていく、というのがいいでしょう。
(対面での集合が厳しい場合は、リーダーが原稿をメンバーそれぞれにデータで共有し、そのデータに校正していく、という方法でもいいかと思います。)
校正作業で大事なのは、客観的意見です。
少しでも引っかかるような文章であれば、どんどんチェックをつけていきましょう。
一人一人の意見が大事になりますので、遠慮は不要です。
そして、校正の際は、基本、赤字で訂正を加えていきましょう。 文章を読んでの全体的な感想、良い点も改善点も記載すると、より良い校正となります。
(校正の際、記号等を用いた正式な校正方法がありますが、共通認識がないと、それらの記号を使ってもわかりにくいかと思いますので、無理にそれらを使う必要はないかと思います。そのため、今回は割愛させていただきます。)
メンバーが全ての記事を読み終わったら、皆での作業は終了です。
ここから、個人の最初の校正作業(初校)に入っていきます。
一人一人から校正の意見を出してもらっていますので、指摘してる内容が真逆だったりすることもあるでしょう。あくまで、客観的な一意見として、校正意見を取り入れていきま す。
もちろん全てを取り入れて、文章を変えていくのも良いのですが、それだとあなたの文章で無くなる可能性も否めません。
そのため、それら意見を踏まえて、再度指摘箇所をあなた自身が考えていく、という方が望ましいです。
初校が終わったら、次は、再度校正作業になります!
以前行った校正(初校)と同じ作業を再度行います。